daddy-kのいきあたりばったり

70年代青春のジジィが札幌の四季など、肩幅サイズの日常を書いています

ようやく福寿草が咲いた

札幌はまだ10㎝位の積雪だそうですが、地区によって福寿草の開花写真を上げている方もあり、今年初の12度越えのお天気に誘われ、前回から一週間経った事だしと、前回フラれた豊平公園の野草園に行ってみました。

おお、二株だけですが、ようやく福寿草のお目覚めです。春を待ち一番に咲くのが嬉しく、初冬に母が山から採取してきて鉢に植え替え、お正月に咲かせていたことを思い出します。私の田舎は雪が少ないので出来るのですが。
同級生とそんな話をすると、同様にそうして春には山に返したと。故郷あるあるです。

ところで去年見たのは4月に入ってからでした。その分四株ほど咲いていたと思うのですが、今年は雪が多かった割には、解けるのがペースが早いですね。
もしかして花見も早まるのでは?と期待しながら、桜の蕾もチェックしてきました。

ここには啓翁桜が植えられ、早春から咲く寒冷地向きの桜だそうです。昨年は特に早いとは感じなかったけれど、今年は心なしか膨らみが大きい気がして、もしかして今年の開花は早いかもと、酒呑みジジィは期待するのです。 咲かなくとも飲むのですが…

早春と言うとフキノトウ。酒の話のついでにいうと、今年はまだフキ味噌もフキの天麩羅も無くカラ酒ばかり…って、無くとも飲むのに不自由は無いけど、初物は寿命が75日延びると言うじゃないですか、周りに迷惑がられて百まで生きる予定の私としては…

 

公園の白樺も根開けが進み、今週中には積雪ゼロになる予報の札幌。
帰り道の橋から見ると、川柳が水に映えはしゃいでいます。ともかく地にも空にも
春はそこまで来ているぞと、私も少しばかり浮かれた気分になるのです。

 

 ※ 昨年の4月3日の同じ場所のブログです。宜しければご参考まで。

 

音楽で雲南を旅する

この日の中古レコードで見つけたのは、定価が無く、レコード会社の発売でも無い物で、製作は「日本臓器製薬株式会社」とあり、ン?企業ノベルティ物とは思いましたが、「シルクロード」、「チベット・蒙古」、「雲南」のタイトルに少し興味を惹かれて。

一般では手に入らないだろう?という心興味と、何より二枚組が三枚合せて千円で釣り
がくる安さだし、内容が興味と合わなくとも、ジョッキ一杯分なら… とつい手が。

安物買いの何とかで無い様に開けてみると、レーベルの"ヒゲ”も無く盤質は特上。多分
一度も針を通していないかも。これは配布記念品(?)や、社員や取引先やが買わされた(?)
物にありがちですが、求める方にはありがたい話。

ジャケットからして、フィールド録音と思っていたのですが、都内でのスタジオでそれぞれ1982年、83年、84年の録音。ピアノを中心としたアンサンブルでした。編曲は日本の水谷川忠俊。氏は作曲・雅楽研究家だそうで、その編曲は雅楽がベースみたいで良く言うと穏やかです。 ン~ 節くれだった指とか、土の香りと言ったものを求めていた下衆好みの私の耳には、いささか微妙ですが。
でも "椿が芽をふき カッコーが歌い 娘達が歌うよ 村に春が戻った" と歌われる雲南の土家族の民謡「左黒旗村」など、春を待つ心は住む場所こそ違え一緒なんだと、今の時期に聞くと嬉しくなるような、素朴なメロディの数々が知る事が出来たのは結構でした。

この日は他に気に入ったアルバムを見つけたのですが、それは次回に。

春探しには早かった

今年は舗道の歩く部分は雪がほぼ無い状態。今年の春は早いんじゃない?と、フライング気味に出かけた豊平公園。往復で1万歩越えと丁度手頃な距離なのもあって。公園の中はまだ雪が残っており、お目当て野草園のヤツガタケトウヒの下は?と期待したのですが、一部雪が消えているものの、ふきのとうも福寿草も姿はまだでした。

その中で気の早かった?のは、モクレンとシャクナゲ。昨年訪れたのは4月の2日でしたので、それに比べると春はまだ早かった。
でも雪解けは早そうなので、今年は三月中に福寿草の開花がみられるかな? 
楽しみにまた来てみましょう。モクレンさん、早く春を連れて来てね、と願いながら。

 

 

話変わり札幌軟石。これまた好きなのですが、帰りに寄った旧中井家のリンゴ倉庫。
軟石の倉庫は昭和5年頃、レンガ倉庫は昭和10年の建築だそう。平岸街道から入った
中通りにあり、今まで気が付きませんでした。曳家で現在の場所に移され、今は太鼓の練習場に使われているそうです。消えてゆく石造りの建物も多い中、平岸リンゴの歴史を物語る証人として残っていて欲しいですね。

最後に寄ったのはタコス屋さん。トルティーヤは玉蜀黍100%手焼きで、450円からありました。初めての店なので人気を伺ったところ、"初期衝動"と名付けられたミート(580円)が人気だそうで、それを注文。

壁を見るとサッポロ赤星のポスターがあり、なんと大瓶で出すとのこと。(630円)
赤星ファンの私は、迷うことなく昼呑みに。ウ~ン タコスともベストマッチ。

歩き易い季節になり、これからもっと散歩(徘徊?)し、新しい出会いを見つけなくては。
と、歩き始めたミイちゃん(童謡 春よ来い)みたいな事を、思っているジジィでした。

黒い鷲とカンテレ

趣味 (?) の中古レコード漁りで、先日見つけた一枚は、季節風の「黒い鷲とカンテレ

黒い鷲と言うと、シャンソンのバルバラの歌で、湖のそばで眠りについた私が、どこからともなく舞い降りた黒い鷲に出会うというL'Aigle Noir が思い浮かびます。あれは、そんな鷲の黒く精悍なイメージと、どこかミステリアスな印象が半ばする佳曲でした。

カンテレはご存じの通りフィンランドの民族楽器で、私は世界有数の響きが美しい楽器と思っていて好きですが、そんな"黒い鷲"の印象と、"カンテレ"の対比が興味深くて。

ここでは演奏にカンテレを使っている訳では無いですが、歌詞に ♪ 黒い鷲は舞う 黒い稲妻のごとく あざやかなその姿に 私の愛よ急げと ラララ カンテレ と出てきます。

これは第16回ポプコンで優秀曲賞、第9回の世界歌謡祭でも入賞した曲ですが、なぜか
私の持つ「ライブ!! ポプコン ヒストリー」のシリーズに未収録で、同じ優秀曲賞の大友裕子は入っているのですが。※私も彼女の事を、日本のジャニス・ジョップリンだと感じます

お二人はこの16回大会に、旭川代表となり北海道代表として出たはずですが、ポプコンへの参加はこの時だけのようで、次の17回には名前を見ませんでした。実力派のお二人で素敵なデュオなので、もう一曲くらい聞いてみたかったですね。

 

旭川は面白い街です。美味しいラーメンだけでなく、音楽の街として昭和四年から始まった「音楽大行進」は、90回を超え今も続いています。当時ポプコンの店別大会を主催していた今は無き老舗楽器店など、多くの人の熱意が繋いで来たからでしょう。

ポプコンでもう一つ思い出しましたが、旭川出身の有名バンドといえば「安全地帯」

スタートは中学生か高校生だったかの三人組。イガグリ頭をしてC.S&Nみたいなスタイルで地区大会に出ていました。後にもう一つのバンドと合体し、今のスタイルになり、バック・バンドなど雌伏の時を超え、「ワインレッドの心」でブレイク。

バンドもやっていなかったし、日本のフォークは嫌い、などと言っていていた私。

でも思い返すと、交わる事の無い音楽… と、知らぬ顔をして通り過ぎて来た来たはずなのに、気が付けば思い出に変わっていて、私も結構時代と並走していたのですね?
と、またまた昔話ですみませんが、過ぎた思い出は懐かしく、遠くで輝いているのです。

デキシーのスキヤキと鈴懸の道

小難しいJAZZでスノッブを気取るのもいいけれど、音楽はやっぱり楽しくなくちゃね。
今日は楽しくデキシーランド・ジャズでも。私もごく短い期間だけクラをかじったし…

ところで気軽に使う"スノッブ"という言葉、ネットで検索すると ” 教養のある人間の様に振舞おうとする俗物、えせ紳士 "と。おっとその自覚は無かった、今更ですが反省。

知ったかぶりついでに言うと、デキシーランド・ジャズは黒人のニューオリンズ・ジャズを模しているけど、例えば Flee As A Bird の様な葬送行進曲は取入れなかった様で、その分各国メロディを明るくアレンジし、楽しく演奏をして来た様な気がします。

そしてな演奏で「モスクワ郊外の夕べ」を「モスコーの夜は更けて」の題で、全米ポップ・チャート2位に送り込んだのが、イギリスのトランペット奏者ケニー・ボールでした。

私が持っているのは77年の編集物ですが、そうした楽しいレパートリーに並び、日本の曲が二曲入っていて、一曲は灰田勝彦が歌い、鈴木章治のクラリネット演奏でもヒットした「鈴懸の道」。すごく洋物っぽ感じがして、この演奏は好きでした。

そしてもう一曲が「スキヤキ」で、皆様ご存じ坂本九の「上を持いて歩こう」です。

この曲を知ったパイ・レコードの社長がこれを気に入り、ケニー・ボールで吹込み
ただ「上を向いて~」が、イギリスのDJには発音できないので、日本の言葉で当時(1963年)
は既に知られていた「スキヤキ」としたのだとか。

この演奏は狙い通り全英十位となるも、全米ではヒットしなかった様です。ところがアメリカのDJ、リッチ・オズボーンが偶然手に入れた本人歌唱盤を流した所、問合せが殺到し、シングル発売に至り、題はイギリスに倣い「スキヤキ」としたそうです。

その後はご存じの通り、日本人初のビルボード№1ヒットとして、1963.06.15日から三週連続の大ヒットとなり、中坊になったばかりの私も興奮したものです。

いろんな縁でつながり、後世に残る歌が生まれた瞬間、あれから半世紀かぁ…

今日はそのケニー・ボールが旅立った日で、ご冥福をお祈り申し上げます。

 

※ビルボード・ナンバー1・ヒット (F・ブロンソン著/かまち潤監修:音楽之友社) を参考にしました。

古いお雛様に会いに

あちこちからカンカンという雪割の音が聞こえ、もう3月で今日はひな祭り。
ひな祭りと桃の節句は同義語なのかな? 札幌で花が咲くのはまだまだ先ですが。

むかし会社の先輩が、酒席となると ♪ 三月は ひな祭り お酒が呑~め~る… と、月光価千金のメロディにのせ、歌っていたのを思い出します。
毎月酒を吞む理由を挙げ、一年中 楽しいな お酒が呑める と締める酒呑み賛歌でした。

 

酒の話はともかく、節句に因み、北海道開拓の歴史村で、お雛様を見てきました。左より昭和5年、昭和49年、平成2年のお雛様だそうで、中央のお雛様は、昭和初期や平成のうりざね顔に比べ、丸顔でやや幼く見えるのは、時代の好みの反映でしょうか?

全部で26組のお雛様が展示されているそうで、大正八年から昭和五十年のお雛様たち。

展示は明治以降の物で、江戸時代からの物は無いのですが、北海道の歴史から見て妥当でしょう。もしかして、大事に持って渡って来た方もいらっしゃるかもしれませんが。

中で一番古い明治時代のお雛様ですが、この頃は「帝」が左(向かって右)、「妃」は右ですが、明治の終り頃から西洋式ルールに則り、今の配置になってきたそうです。

特に昭和天皇の即位はこの形だったそうで、それ以来、この配置が一般的になったそうですが、京都は今でも古い配置で並べるそうで、京都人は妙なところで進歩的である一方で、しっかり伝統の形も守っているのですね。

数は少ないですが、御簾の奥から優雅にほほ笑むお雛様も。

建物とお雛様が一致するのは、ニシン漁で栄えた青山家のニシン御殿。

雪に埋もれたニシン御殿で、静かにほほ笑むお雛様は、昭和五年製だそうですから
当時のニシン漁最盛期を見て来て、今は当時の夢を見て休んでいるのでしょうか。

 

今年はたっぷりと雪に恵まれた?札幌ですが、その代わり春の訪れは早いかも。
最近は無落雪建築だから、落屑防止の雪囲いは珍しいけど、そこから漏れる光も優しく
この頃は、四月末には桜の便りが届く様になったから、梅も桜も待っているよ~と。

 

S&G/明日にかける橋

70年代に入った今日、02/28付のビルボード№1は、サイモン&ガーファンクルの歌う
明日にかける橋」 で、以後6週連続の大ヒットになりました。

ラリー・ネクテルのピアノに導かれ、♪ 君が涙で一杯の時は 優しく乾かして上げよう
頼る友もいない時は 僕が明日にかける橋になろう… という歌詞。
アーティの優しい声が響くバラードでした。

「アイ・アム・ア・ロック」以来のファンの私は、何かバラーディアの歌う様な曲調に
当初は少し戸惑いましたが、ソウルやゴスペルでも歌われ、いま思うと、フォーク
でもロックでもない、大袈裟ですが、今の時代のスタンダードの誕生に立ち会った
瞬間でした。

アルバムも売れに売れ、グラミー賞の最優秀アルバム賞をとったそうです。

収録曲の「コンドルは飛んで行く」は、フォルクローレに興味を持つきっかけになった曲ですし、エバリー・ブラザーズの「バイ・バイ・ラブ」は、トム&ジュリー時代のお手本だったのでしょうね。ともかくこのアルバムはよく聞きました。

明日にかける橋」は名曲なので、数多くのカバーがあるようですが、私はその中では
アーロン・ネヴィル (元ネヴィル・ブラザーズ) の盤が好きで、マッチョな大男 (多分) の割に
空に消えてゆく煙草の煙の様な、ファルセット・ヴォイスで歌うのが好きなのです。

これをポール・サイモンとのデュオで歌う姿を見かけましたので、宜しければご参考に。


この曲は1970年発売のアルバムですが、実はその前の1969年のライヴ・ツアーで歌っているのが後になって発売されました。( LIVE in OHIO U.S.A 1969 =写真左
「レコーディングしたばかりの新曲です」のMCの後、聞いた事のない曲だってとばかり静寂があって、歌い終わった後の、会場ひっくり返る様な拍手の嵐は感動的でした。

そしてこれまた売れたアルバムで、彼ら再結成後の「セントラルパーク・コンサート」(右)
がありますが、ここではイントロのピアノが、録音時のラリー・ネクテルではなく
リチャード・ティーのゴスペルの香りが立つものになっていて、これまた素敵でした。

考えてみると、「明日にかける橋」に続く№1.ヒットは、ザ・ビートルズの「レット・イット・ビー」で、これもゴスペル風味の曲と言うのは面白い一致ですね。

あれから半世紀。普通に日本人がゴスペルの合唱を歌い、楽しむ時代が来るとはねぇ。
70年代青春のジジィは、またまた遠い目をしてしまうのです。